こんにちは。かばです。
借金の記録です。
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【借金の記録 三十二日目 大切な友、裏切る私】 | 残りの借金5,200,000円 (korekarahappy8.com)
友から借りたお金も、競馬に消えていった。
「競馬なんかやりたくない」
「けれども返すアテがないから競馬をやるしかない」
この時の私の心境。
強迫的ギャンブラーである。
何度も、何度も、何度も同じことの繰り返し。
ここから同じ手法で、ツテのある友人に話をする。
職場の友人、大学生の時の友人・・・
大学生の友人からは、かなり疑われたものの、30万借りることができた。
その他の友人は、全て拒否された。
あんなに仲がよかったのに、きっぱりと断られた。
「なんでやねん、ほんのわずかな金額やないか!」
当時はそう憤っていた。
いや、貸してくれた友人なんてものは、極めて稀な存在である。
当然、貸してもらった金額はあっという間になくなった。
ここらへんの記憶はほとんどありません。
うっすらとどの馬に賭けた、ということは見れば思い出すかもしれませんが。
この時の借金金額、およそ400万円。
もうだめだ。頼るべきところはない。
いや、ひとつだけある。
会社だ。
百戦錬磨の会社相手に嘘をでっちあげて融資を勝ち取るなんてこと、できるのか?
でも、やるしかない。
6月の中頃。人事部長に相談を持ち掛ける。
「身内が莫大な借金を抱えており、私も連帯保証人になっていたので支払わなければいけない。」
「正直、妻にこんなことを言えません。消費者金融を考えましたが年利が15%以上あるので使いたくないのです」
「自身の手持ちを出しても、100万程足りません。お貸しいただけないでしょうか。」
精一杯の嘘を並べた。
「そんな辛いことに気付いてあげれなくてすまんかった。」
「けれども君はまだ入社して間もない。この社内融資制度は退職金を担保にして貸すものなんだよ」
絶望が襲い掛かってくる。
やはりダメか・・・
「けれども君の評判はいいと報告を受けている。一度検討させてくれないか」
「是非とも宜しくお願いいたします。」
その日に結論は出なかった。
翌日、人事部長から内線がかかってきた。
「昨日の件で話がある。少し時間をとってくれないか?」
指定された時間を空け、応接室に通された。
そこには、人事部門の取締役がいた。
とんでもない事態になってしまった。
何を言われるのだろう。
汗が噴き出るのを必死に隠す。
口を開く。
「話は聞いた。大変なことに巻き込まれてしまったね。君の評価を鑑みて、今回は会社として君を助けたい。」
「一応、形だけにはなるが社内稟議にかけて承認され次第、君に100万円を貸そう。それで問題ないか?」
「問題ございません。ありがとうございます。」
「今回の件は融資となるので、借用書は用意させてもらった。中身は部長から説明して」
利率は破格の1.0%。今後の返済計画表まで用意されていた。
返済期間は3年。月に2万円の返済で、賞与月は6万の返済。だったと記憶している。
「ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。本当にありがとうございます。」
そして同時に、私の出張が組み込まれた。
期間は一週間。6月の月末から一週間。
課長からは、
「しっかり勉強してこい!!」
そういって送り出された。
出張前に、金券の現金化等を行っていた為、7月1日の返済金額は、40万を超えていた。
「なんとか7月1日までには振り込まれないかな」
そんな思いを抱えながら、研修先に向かった。
破滅まで、残り2週間。
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