こんばんは。かばです。
借金の記録です。
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【借金の記録 三十一日目 震え】 | 残りの借金5,200,000円 (korekarahappy8.com)
再び窮地に陥った。
借りるアテは、もうない。
消費者金融への返済、親戚への返済・・・
ざっと計算して、月に5万円。
当時の自身の小遣いは3万円。
足りない。どう足掻いても足りない。
無謀にもその他銀行カードローンや、比較的審査が緩いとされている街金にも借入を申し込む。
しかしながら画面を覆いつくすのは、
「見送り」
「見送り」
あまりにも断られるため、携帯を投げつけ発狂したこともあった。
行き詰った。
「もう死んだら楽になれるかな」
こんなことが頭の中を何度も何度もよぎる。
ただ、借金の金額がその当時合計で400万弱となったことから、この状況下で死んだらその借金はどうなる?
今考えれば、もちろん相続放棄ということができるのかもしれないが、その当時はまだ自分自身でケツを拭かないといけない、という考えが頭を支配していた。
世間ではGW。
「どこにいく?」
妻からの質問に、
「人多いしコロナがまん延してるねんから家でゲームしよ」
「そやな、そんなとこで感染してしまったら元も子もないもんなー」
GWはひたすらゲームに没頭し、現実逃避した。
一緒にゲームをしていた時、どんなに幸せだったか。
普通の幸せを手に入れたいのに、待っているのは延々と続く地獄への道。
借金の返済が厳しくなったGW明け。
ついに使ってはいけないカードを切ってしまう。
私は、長い付き合いの友人に電話をかけた。
中学校からの付き合いだ。
いつもバカ騒ぎし、頼りになる友人。
「今いい?ちょっと話したいことがあって」
「ええよ、どうしたん??」
「家の事情で少しまとまったお金が必要になって、少しだけ手持ちが足らんねん。申し訳ないけども20万貸してほしい。」
「夏のボーナスが入ったら返すから頼む。」
友人からすぐに回答が返ってきた。
「お前にやったら信用して貸す。返すのはボーナスの時と言わずにいつでもええよ。」
「大変やな、お前もしんどいやろけども気を確かにもてよ。なんなり言うてくれ」
涙が溢れた。
大切な友人に、こんな気を遣わせてしまった。
もう普段通りに接することができなくなるかもしれない。
私はバカだ。なんてバカなんだ。
そうして友人から20万を借りることができた。
返済分を抜くと、残り10万ほど。
「競馬しかない」
あっという間にそのお金はなくなった。
もう歯止めが利かなかった。
「すまん、ほんまはもう少しだけ必要やったけど、金額が金額なだけに言えだせへんかってん、あと30万必要や、すまんけど工面してくれへんか」
友人は快く貸してくれた。
「お前が病むなよ」
心配までしてくれる、素晴らしい友人。
しかしながら、返済額だけ残しながら、全て競馬に消えていった。
この時、2020年5月。
破滅まで、残り二か月。
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