【借金の記録 三十六日目 】

こんにちは。かばです。

 

借金の記録です。

 

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【借金の記録 三十五日目 最後の抵抗】

 

妻から託された銀行カードを持ち、最寄りの銀行に駆け込む。

 

暗証番号も知り、給付金の20万を引き出す。

 

そして、指定された口座に入金

 

 

することなく、自身の口座に20万円を入金する。

 

「これしかないこれしかないこれしかない」

 

呪文のように唱え続ける。

 

 

そして最寄りのショッピングセンターに駆け込み、「netkeiba」を見ながら作戦を立てる。

 

も、方法は一つしかなかった。

 

複勝で、2倍以上つく馬に一撃勝負

 

フードコート内で、眉間に皺を寄せながら、どの馬で勝負するか検討する。

 

恐らくフードコートで人生を賭ける人間などこの世にいないのではなかろうか

 

そして賭ける馬を決定する。

 

 

投票ボタンを押す手が震える。汗ばむ。

 

 

「ここで賭けないで状況が好転すると思うか?」

 

そう暗示をかけながら、投票を終えた。

 

 

祈るような思いでレースを見つめる。

 

その馬は、のそっとしたスタートから終始後方を追走。

 

なんの見せ場もなく、着外に終わった。

 

 

その場でへたり込む私。

 

とうとう弁解しようのない借金ができた。

 

どう説明する?

 

全身の震えが止まらない。

 

方法は一つしかない。

 

残りの残高で勝負するしかない。

 

 

ここまできたら、やるだけやるしかない。

 

毎月コツコツ貯金をして貯めたお金。

 

将来のため、子供が生まれた時を見据えて貯めていたお金。

 

そのお金に手を出してしまった。

 

後戻りできない。弁解のことなど考えてもいなかった。

 

「勝てばなんとかなる」

 

 

そんな気持ちで、貯金を引き出した。

 

機械から無機質な音が流れ続ける。

 

50万円の出金。

 

すぐさま自身の口座に入金する。

 

 

そして、対象の馬を探す。

 

25万円を賭ける。

 

 

外れる。

 

声にならない声を押し殺し、再度25万円賭ける。

 

 

外れる。

 

 

20分も経たないうちに、75万が消えた。

 

 

ATMに走る。

 

50万円の出金。

 

 

50万円を賭ける。

 

 

 

 

 

外れる。

 

 

 

残りの27万5千を出金。

 

 

死にそうな顔で、何かにすがるような気持ちで、全て賭ける

 

 

外れる。

 

 

 

「あはははははははははははははははは」

 

 

思い切り笑った後、発狂。

 

公共の場で。

 

 

そして我に返り、その場から逃げるように退散する

 

トイレに駆け込む。

 

 

涙とうめき声が止まらない

 

 

外から警備員の声が聞こえるような気がする。

 

 

もうどうでもいい。

 

 

外に出た後、警備員から声をかけられるも何事もなかったかのように振る舞い、外に出る。

 

 

「ああ。いい天気だなあ」

 

 

妻からLINEが入る。

 

「どこで遊んでんのーはよ帰ってこい」

 

 

覚悟は、決まった

 

 

次回、最終回。

 

 

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