こんにちは。かばです。
ご無沙汰になっていた借金の記録です。
夜の10時頃だろうか。そんな遅い時間にも関わらず、すぐに電話に出てくれた。
「どうしたんこんな夜遅くに」
話をしなければいけない言葉が、出てこない。
喉まできている言葉が、声にならない。
「またお金のことか?」
親が確認する。
「そうです。妻の口座からお金を使い込んでしまいました。」
電話先から声が届かない。
沈黙が続く。
「どれだけ使った?なんでそんなことしたん?」
「90万円。貸してもらった50万をなんとかして返したくてこんなバカなことをしました。」
「あほか!!!50万返すのになんで90万の借金になるねん!また競馬か!?」
返す言葉はない。
「申し訳ありません」
以降、追及はなかった。
代わりに、妻の電話番号を教えてほしいと言われたため、電話番号を教えた。
「直接妻に謝る」
涙が止まらなかった。同時に、激しい自責の念に駆られた。
電話を切った。妻に説明をする。
場の空気に耐え切れず、一旦外に出た。
なんていうことをしてしまったんだ。
身内でなければ、犯罪者だ。
いや、身内であっても犯罪者だ。
どれぐらい、外で時間を潰しただろう。
しばらくすると、親から電話がかかってくる。
「とりあえず、使い込んだお金は直接振り込んで返す。」
「申し訳ありません。」
「妻からは、”あなたのお子さんがしたことは犯罪ですよ?”って言われたわ。本当に情けない。」
弁解の言葉はない。
「もう子供じゃないねんから、こんな情けないことはやめてくれ。いまは体を休めて、しっかりしてくれ」
「申し訳ありません」
「親に何回も謝らせるために育てたんじゃない!!ばかたれ!!」
電話が切れた。
親への借金を返そうとして、更にバカにならない金額の返済を行わせてしまう。
私は、なにがしたいんだ。
家に戻り、妻の様子を確認する。
ベッドで既に眠っている。
いや、眠っているように見せかけているのかもしれない。
私は、普段ともに寝ているベッドではなく、ソファで横になる。
なぜか、すぐに眠れてしまった。現実逃避のつもりだったのだろうか。
翌朝、妻の姿は、なかった。
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