【借金の記録 二十一日目】魔の手

こんにちは。かばです。

今日も借金の記録綴っていきます。

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【借金の記録 二十日目】再始動の予感

この職場は、以前よりも現場に職人気質の方が多く、たいていの人は年配の方。

当然、話はギャンブルの話も頻繁に行われていた。

「先週スロットで10万負けたわ」

「競馬ほんま簡単やわ」

「合コンの後二次会で・・・」

こんな会話がザラ。

当然、過去にギャンブルをしていたことは話をしたものの、今はやっていないと言い続けていたため、お誘いを受けることはなかった。

しかしながら、このような話を聞くと、当然意識付けされるものである。

それでも、我慢し続けた。

仕事のストレスは溜まるものの、給料はいい。

その気持ちだけで頑張ることができた。

しかし、ついにその日がやってきてしまう。

2019年7月10日。

この日は古くの友人と飲みに出かけていた。

下町風情が溢れる、低価格が売りの居酒屋。

低価格とはいえ、決して味が悪いわけではない。

アットホームな酒場、といったところか。

友人たちと楽しく飲み食いしながら、あるレースに全てを賭ける気でいた。

大井競馬場 「ジャパンダーダービー」。

この日に今まで競馬をせずに貯め続けた50,000を、圧倒的一番人気のクリソベリルに賭けようと、会社の人の情報を聞き、さらにこれまでのレースぶりを確認し、決心した。

賭け方は、複勝。

1.1倍は間違いない。もしかしたら1.0倍かもしれない。

ノーリスクで5,000円儲けられる。

そう思いながらオッズの動きを携帯で眺めていた。

想像通り、オッズは1.1倍、いや1.0倍だった。

これはもう諦めるべきかな・・・

そう思っていた時、もう一頭気になる馬がいたのだ。

M・デムーロ騎乗のロードグラディオ。

デムーロと言えば、今シーズンは不振だが、「GIハンター」と呼ばれるほど大舞台に強い男である。

前走は1000万クラスながらかなり強い勝ち方をした馬だ。

この馬とのワイドなら、きっと2倍近くつく。

これでいこう。

そう決心し、ネット投票にて二頭のワイド馬券を購入した。

大丈夫だろう。そう思いながら食事を続けた。

そして近づいたレースの時間。

酔いが回り始めたと、トイレに駆け込む。

映像が流れる。久しぶりに味わう、スリル感。

心臓の鼓動は止まらない。

これはきっと、お酒のせいではないだろう。

独特のファンファーレが流れ、全馬出走準備が整う。

運命のゲートが、開いた。

ロードグラディオは好位につけた。

クリソベリルは、それをマークしているのか、マイペースなのか中断からレースを進める。

いつも通り。展開の読み違えはない。

あとは直線でロードグラディオが粘りこみ、クリソベリルが差し切るだけ。

こんな簡単にお金が増えるなんて本当に楽だ。

そんな妄想は、一気に崩れる。

ロードグラディオの手ごたえが、想像以上に悪い。

直線半ば、あっという間に馬群に飲み込まれる。

クリソベリルが先頭でゴールイン。

ロードグラディオは?

私は中継を見ることを、やめた。

これまでコツコツと積み上げた50,000円。

それがものの2分で消え去った。

蘇る、悪夢。

いや、蘇ってというべきか。

ここから、また加速する。

加速しなくてもいいのに。

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