【借金の記録 二十五日目】分岐点

こんにちは。かばです。

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【借金の記録 二十四日目】-30万円

またしてもカードローンを作り、借金を増やしこむ。

なぜだろう。

借金は増えているのに「自分のお金が増えた」というこの感覚。

この感覚が、私を優しく包み込んでくれる。

借金を抱えているという事実を、忘れさせてくれる。

一種の麻薬のようだ。

というよりも、お金はまごうことなく、麻薬だ。

お金の魔力に吸い寄せられ、これまで何人の方が犯罪を犯してきたか。

匂いもない。味もしない。ただの紙。

そんなものが人間を豹変させてしまう。

この「ただの紙」を手に入れるため、日々働き、肉体と精神をすり減らしている。

いずれにせよ、カードローンの申請はなんなく通ってしまい、またしても50万の枠を得ることができた。

この時、私は作戦を練っていた。

これまでは欲望の赴くまま賭けを行っていたが、自分の中でルールを決めた。

①一日1万円勝てばそれ以上賭けない

②賭け金は一回10万円。複勝のみ。

③賭ける馬は複勝のオッズが1.1~1.1の馬のみ。

④出走頭数10頭以下のレースのみ対象

といったことを条件として、再び競馬に挑むことになった、年の瀬。

年内は、その戦法が功を奏し、負けることなく勝ち額を順当に積み上げる。

しかしその計画は、あっという間に崩れ去った。

年明けの1月6日。中山12R。芝2000m。

このレースだけは今でもよく覚えている。

というか、この日のことをよく覚えている。

実はこの日は10万だけ賭けるルールを破り、京都の10Rでどうしても買いたい馬がおり、5万円分購入し、二倍のオッズ、つまり10万の払い戻しを受けていた。

この時点で終わっていれば、その後ももしかしたら一日一万円勝ち逃げ方式は続いていたかもしれない。

私は、中山12Rの馬券を手に持ち、テレビを見守っていた。

騎手は短期免許を取得中で新進気鋭のO.マーフィー騎手。

この騎手は他の騎手と異なり、前々で競馬をするため、不完全燃焼の騎乗が少ない素晴らしいジョッキーだ。

その騎手が騎乗するのは、こちらもまた名門厩舎である藤沢和雄厩舎の、ヴァンランディという馬。

 

レース自体にそれほど強い馬が出ていなかったこともあるが、休み明けを叩いての競馬ということや、上記内容を含めて単勝は1倍台。

複勝も狙い目にあたる1.1~1.1。

買わない術はない。

ただ、このレースが始まる前に、少しの不安点があった。

マーフィー騎手は最終レースに相性が悪いこと。(メインレースで出しきる?)

頭数が11頭立てでマイルールから逸脱したレースだったこと。

ただ、10Rで全く対象外のレースを購入し、勝っていたので不安はなかった。

むしろお金がまた増えてラッキーと思っていたのだ。

レースの10分前に15万円分購入し、テレビで観戦する。

ファンファーレ。

ゲートインもスムーズ。

ゲートが開かれて、第一声をよく覚えている。

「あーっとヴァンランディ大きく立ち遅れ」

これまでの平穏な気持ちが、一気に吹き飛ぶ声。

ただこの馬はいつも後方から進める馬のため、そこまで気には留めなかった。

その思い通りに、3コーナーで外々を回りながら手ごたえよくあがっていく。

前々でレースを進めた人気馬には敵わないが、3着は大丈夫だろう。

直線の攻防。

予想通り、前でレースを進めた二頭が競り合う。

その後ろからヴァンランディが襲い掛かる。

しかし、外々を回ったツケが回り、直線での伸びが悪い。

3着か。まぁいいやろ。

ヴァンランディの外から、人気薄の馬が飛んでくる。

騎手もルーキーの騎手で実績も少ない騎手である。

「うそやろ、もっと死ぬ気で追え、追え、追え!!」

人気馬2頭がゴールした後、3着に入線した馬は、人気薄の馬だった。

無欲の追い込み。いや違う。そんなのはその馬の実力を見誤った人の言い訳だ。

15万円がなくなった。

その日を境に、賭け方も、変わった。

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